経験は当てにならない?

「経験は当てになるのか? ならないのか?」と言う質問を頂いたことがあります。

話の流れはこうです。

質問者の上司は勤続45年のベテラン。

その上司が語るお客様像がずれているように感じられて仕方ない。

それでも経験から得た知恵なので自分の方が間違っているのか?

と言う流れで最初の質問になった次第です。

私は「経験の量による」と答えました。

たとえば、その上司が1万人のお客様と接してきたのなら彼の言うことに耳を傾けた方がいいです。

たとえ才能がなかったとしても、1万人と接すればセールスも上手くなるし、お客様を見る目も磨かれます。

しかし、現場にいたのが1年程度で後はずっと本部勤務だったとしたら?

その上司の感覚は「ずれている」可能性があります。

現場経験が少ないからダメなわけではありません。

現場経験なんかなくてもお客様目線を持っていれば店作りはできますからね。

厄介なのは、現場経験もなくてお客様目線もない場合です。

あなたがこのような上司を持ってしまったら?

売上に影響しない範囲で上司の顔を立てながら、しかし、本当はお客様のための店作りをしましょう。

はっきり言ってものすごく面倒です。

でも、いろいろ制約があった方が面白いと思いませんか?

と言うか制約を「面白がってほしいな」と私は思います。

     小宮秀一   
  コラム   

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