店の入口は1つが良い理由

店の入口は1つだけの方が売場レイアウトはやりやすいです。

なぜならストーリーが作りやすいからです。

ストーリーって何のことだかわかります?

お客様に何をどういう順番で見せれば買いやすいか=売れるかと言うことです。

売場レイアウトでは、どこにどんな商品を置くのが買いやすいか=売れるかについては基本があります。

入口近くは季節感があって色や香りがある商品、売場の奥は目的来店性の高い商品と言った具合に。

たとえば、食品スーパーでは入口から主通路沿いに、青果、肉、魚がレイアウトされています。

この3品は食品スーパーの主力商品です。

青果が入口近くにある理由は主に2つ。

店頭を華やかに演出できることと、野菜は肉にも魚にも合うからです。

献立は野菜から考える方がバリエーションが増えます。

鮮魚売場を見て「大根が安いからブリ大根にしよう」、精肉売場を見て「長ネギが安いからすき焼きにしよう」とか。

だから、青果売場が入口近くにあるわけです。

コレが、精肉売場にも入口があったら?

「肉の売場で豚肉が安かった。今夜は生姜焼きでいいか」

そう思ったら鮮魚売場には寄らないですよね。

入口を増やすことで売場の回遊性が落ちてしまうわけです。

もっと根本的な問題として、入口が二つあるとお客様の流れがかち合って歩きにくくなります。

売場レイアウトと商品の配置には買いやすさに基づく理由があるわけです。

基本が絶対とは言いません。

新しいことは基本を越えたところから生まれるわけで。

でも、それってあなたのやるべきコトですか?

その点、よ~く考えてくださいね。

     小宮秀一   
  コラム   

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