売場作りはすべてではない

おはようございます、小宮です。

私のサイト「売場作り」と言うキーワードでで検索されることが多いです。

もしかしたら、このメールを読んでいるあなたも「売場作り」がきっかけだったのかもしれませんね。

「どういう売場を作れば売れるのか?」と考えない店長は一人もいないでしょうからね。

勉強熱心なのはいいことです。水を差したくはありません。

しかし、昔の自分がダメだった頃と重なるので、余計なお世話ですが、注意を促しておきます。

私たちは売場を重視しがちです。もちろん、それはいいことです。

しかし、物事には優先順位があります。

売場は重要ですがすべてではありません。

「売場」ができることは、買う気のないお客を買う気にさせること、また、買い物に来たお客には、より多く、より高いものを買わせることです。

「売場」だけでは、お客を連れてくることはできません。ニーズ・ウォンツのない商品を売ることはできません。また、接客も実演もクロージングもできません。

どこに置くか、何を置くか、どう置くかで売上は大きく変わりますが、それもお客がいて、お客の買いたい商品があって、店員のあと一押しがあってのものなのです。

それなのに、売上が思わしくなくなるとやたらと配置換えをしたがる店長がいます。昔の私のことです。

どうしてだと思いますか?

売場作りは楽だからです。

細かく棚割を管理している店は違いますが、普通、どこに、何を、どう置いたかなど、細かくチェックしたりしません。

だから、売れても売れなくても結果を知っているのは自分だけです。誰からも責められることはありません。

その上、どこにも出かける必要はありません。

だから、店の仕事の中で、売場作りほど楽な仕事は他にないのです。

しかし、違うのです!

売場を弄っている時間があれば、御用聞きに出かけた方がよほどに売上に直結します。

でも、御用聞きに出かけるのは面倒なので、売場作りという楽な方を選択してしまうのです。

あなたは大丈夫ですか?

あなたが売場作りに一生懸命なのは、他の面倒な仕事をやりたくないからではないですか?

面倒な仕事を片付けた上での売場作りなら結構です。大いにやってください。

しかし、面倒な仕事をやる前なら、冷静に優先順位を比べてください。

売上に直結するのはどちらの仕事ですか?

当然、売上に直結する仕事が先なのです。

たとえそれがどんなにやりたくない面倒な仕事でも、です。

     小宮秀一   
  コラム   

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