データの正しい使い方

あなたはどのようにデータを使っているでしょうか?

たとえば、あなたは朝出勤したらPOSシステムから出力される日報を見ますか?

POSシステムがなければ見ることはできませんが、あるのに見ない人は必ず見るようにしましょう。

では、なぜ見るのでしょうか?

売上などの計画に対する進捗状況をチェックするためですね。

今月いくらと言う計画があって、現場では月の計画を週単位、日単位に落とし込んで毎日チェックします。

では、なぜ、チェックするのでしょうか?

進捗状況を受けて、次にどうするか、アクションを選択するためです。

計画通りに、あるいは計画以上に進んでいるのであれば、今行っている施策をさらに徹底して続ければいいでしょう。

問題なのは遅れている場合です。

たとえば、客数が足りなければお客が必要です。お客を集めるための施策が必要です。

客単価が足りなければ、お客により多くの商品を、あるいはより高い商品を買ってもらわなければなりません。そのためには品揃え、売場作り、接客を強化する必要があります。

実は、これこそが正しいデータの使い方なのです。

最初に計画があり、進捗をチェックし、次の行動を決めるのが正しいデータの使い方です。

一方、間違った使い方は、計画無しにデータを使うことです。

現場では、○○と言う商品が今週10個売れたというデータは大して役に立ちません。

なぜなら、10個売れたと言っても結局は過去の話だからです。

しかし、今週10個売るという計画があった上で10個売れたのなら価値があります。

10個売るために行った商品選択、品揃え、売場作り、販売施策が効果的だったと言う証明になります。

そして、これらすべては店のノウハウとして残ります。

計画ありとなしではデータの価値は全く違うのです。

あなたは無意味なデータに振り回されていませんか?

     小宮秀一   
  コラム   

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