データが役に立たない2つの理由

あなたはデータを活用していますか?

「活用してない」って人、意外に多いんですが、その理由は何でしょうか?

データが役に立たないからではありませんか?

もしそうなら、データが役に立たないのには2つ理由があります。

1.役に立たないデータを調べている

役に立たないデータを調べても役に立つわけがありません。

役に立たないデータを調べているのは、データを調べる目的がはっきりしていないからです。

データを活用する上で一番大切なのは「何を調べるか?」です。

2.データの見方が間違っている

データは影のようなモノです。影は光の当て方によっていろいろ変化をします。

光の当て方を間違えると、実体とはかけ離れた形に見えてしまいます。三角錐の上から光を当てれば丸になってしまうように。

具体的に説明するために、南の島に、靴の市場調査に行った二人のセールスマンの話をしましょう。

この島では誰も靴を履いていませんでした。

その光景を見た二人のセールスマンは、それぞれ本社に次のように報告しました。

  • セールスマンA「住民はみんな裸足。需要はない」
  • セールスマンB「住民はみんな裸足。重要は大きい」

結論は全く逆です。二人は同じモノを見ているのに、どうして逆の結論になったのでしょうか?

ココに、データが役に立たない理由があるのです。

セールスマンAは、事実を見てはいますが、「何のために調べるのか?」という視点が抜けているのです。

「この島で靴を売る」ために調べるのです。今、売れていないのだから、売れない理由などいらないのです。

したがって、「住民はみんな裸足」というデータは有望市場となるべきなのです。

これからデータを活用するときは、データを調べる目的と、データの見方を確かめてみてください。貴重なヒントが見つかるはずです。

     小宮秀一   
  コラム   

コメントを残す