あなたのお店は接客して売る店ですか?
接客して売る店ならお客様に声は掛けていますか?
お客様に嫌がられるから声は掛けない?
確かに、下手くそな声掛けでお客様を帰してしまうよりはマシかもしれません。
それでも敢えて言います。お客様には声を掛けた方がいいです。
なぜならそれがお客様のためだからです。
どうしてお客様に声を掛けた方がいいのでしょうか?
お客様の選択肢を絞って差し上げるためです。
あなたはお客様からこんな言葉を聞いたことはありませんか?
「たくさんあり過ぎて、どれを買ったらいいかわからない」
お店には、お客様の様々なニーズに対応できるように、たくさんの商品が品揃えされています。
「豊富な品揃え」は、お客様を集めるには効果的です。「豊富な品揃え」なら、「自分にぴったりの商品があるかもしれない」と期待できますからね。
しかし、買うという点から見たら厄介です。人は選択肢が多くなり過ぎると選べなくなってしまうからです。選べなくなるとは、買わないということです。皮肉なことに、お客様を集めるのに効果的な「豊富な品揃え」は、買わない気持ちを後押ししてしまうのです。
どうして声を掛けた方がいいのかはもうおわかりですよね。お客様が選択しやすいように選択肢を絞ることができるのは店員だけだからです。
お客様は何か「問題」があって、それを解決するために商品を買おうとしたわけです。買わない選択は問題の先送りにしかなりません。買わないのはお客様にとって不幸なことなのです。売って差し上げることこそ、お客様のためなのです。
お客様に声を掛け、選択肢を絞って差し上げることが、私たちの最低限の責任です。