解散ライブ

今日は私の好きなユニットの解散ライブです。

もちろん、私も参戦します。

このメールが届く頃には私はライブ会場へ向かう電車の中。

というわけで、本日の業務は開店休業です。ご容赦ください。

実は私、グループの解散を経験するのは初めてです。

なぜ、初めてなのかというと・・・

私、ただのミーハー

私、基本ミーハーです。流行りものが大好きです。

新しいものには目がありません。特にブレイク前のものならすぐに飛びついてしまいます。

たとえば「米国生まれの最新のノウハウ」というキャッチコピーを無視するのは、私には不可能です。

そうして新しいのを追いかけているうちに、それまで好きだったものや人のことは忘れてしまいます。

たとえば・・・

私が最初に好きになった歌手が南沙織。でも、南沙織が引退する頃には桜田淳子と山口百恵を追いかけていました。

山口百恵が引退するときにはビートルズに夢中でした。ちなみに、ビートルズはその時すでに解散していました。

10~20代は洋楽を中心に聞いていました。

ウィングス、クイーン、ディープパープル。レッド・ツェッペリンは肌に合いませんでした。

これらのグループが解散したときには、米国のコマーシャルロック(ボストン、エイジア、TOTO)、ブルー・アイド・ソウル(ホール・アンド・オーツ、スティーリー・ダン、スタイル・カウンシル)、ソウル(EW&F、スティービー・ワンダー)に夢中でした。

十代後半になって、松田聖子、中森明菜が好きになりました。でも、彼女たちは引退していません。

二十代はプリンセス・プリンセスが好きでした。でも、彼女たちがセルフ・プロデュースし始めた頃に飽きてしまいました。

アーティストと呼ばれるミュージシャンは、自分でプロデュースし始めると、途端に面白くなくなるんですわ。

そんなわけで、現在進行形で好きなグループの解散を56年生きてきて初めて経験します。

店じまいと同じ?

こんな話をクライアントさんと話していたら「店を閉めるのと同じ気持ちかもね」と言われました。

実は、私も一度だけ店じまいを経験したことがあります。

ただ、そのときは、建物は同じで経営母体が変わっただけです。

それでも自分たちが築いてきた売場が壊され、自分たちが仕入れた商品が二束三文で売られるのを見たときは辛かったです。自分たちの歴史が否定されたのですから。

女子社員は過呼吸が心配になるほど号泣していました。

もっとも、店じまいを経験した人に言わせると、本当の店じまいは辛いという言葉以上のものだといいます。

閉店する店には未来がないのです。

夢を見ることもできないし、希望を持つこともできないのです。

こういう状態を言葉で表現すると?

絶望です。

店じまいを行う店長は絶望と向き合わなければならないのです。

絶望は人を死に追いやるほどのものです。

あなたは絶望の中で働くことはできますか?

たとえ未来がなくてもベストを尽くすことはできますか?

正直言って私にはできそうもありません。

だから私は売上を上げることをお勧めするのです。

店じまいに追い込まれる前に、まずは、こちらの教材で店作りの基本を徹底しましょう。

では私は解散ライブへ行ってきます。絶望の淵を見てきます。

         小宮秀一   
  コラム   

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