ライバル店が値下げしたら対抗するべき?

ライバル店があなたの店で扱っている商品を値下げしたら対抗するべきでしょうか?

その判断は、あなたの店が今までお客様にどんな価値を提供してきたのかを基準にしてください。

店がお客様に提供できる価値には5つあります。

1.商品
2.利便性
3.サービス
4.雰囲気
5.価格

この5つの価値は矛盾するモノが多いです。すべてを満たすことは不可能です。したがって、必ず優先すべき一つのことがあるはずです。

あなたの店は5つの価値のうち、何を第一に掲げてきたのでしょうか?

この答えによってやるべきことは二つに分かれます。

価格が第一だったら?

たとえば、あなたの店が食品スーパーなら価格競争から逃げてはいけません。

なぜなら食品スーパーの存在価値は価格だからです。

価格競争から逃げ出してしまったら食品スーパーではなく、何か別な店になってしまいます。

そのような店がお客様に支持されるとは、私には思えないです。

価格がウリの店なら安く売るための仕組みがあるはずです。だから、看板を掲げてきたのでしょうし。その仕組みを磨き上げることを考えるべきでしょう。

そもそも価格では大手には勝てないというのは幻想です。ヤマダ電機は北関東の小さな電気屋だった頃から安売りをしていたのですから。

価格以外が第一だったら?

あなたの店が価格をウリにする店ではない場合は、話は変わります。

安く売る仕組みがない店が安売りするのは倒産への一本道です。

安売りを舐めるなと言いたいです。安売りはたくさん仕入れて安く売るだけでは成り立たないのですから。

安売りする仕組みがない場合は、価格以外の4つの価値で勝負するしかないです。しかし、「価格で負ける店の現実は?」と言うと…

ライバル店にはない商品があるわけでも、プレミアムな商品があるわけでもない。買いやすいわけでも、選びやすいわけでもない。

接客レベルが高いわけでも、個別対応してくれるわけでもない。店の雰囲気が良いわけでも、買い物体験が優れているわけでもない。

商品も、利便性も、サービスも、雰囲気も、ライバルと同じで、かつ、価格が高いなら?

あなたの店で買う意味はないですよね?

それで売れたら奇跡ですわ!

あなたの店が価格で勝てないのなら、価格以外の4つの価値を提供することです。

基本が大前提

ただし、まずは店作りの基本ができていないと話になりません。

あなたのお店、店作りの基本は大丈夫ですか?

大丈夫かどうかはこちらで確かめてください。

     小宮秀一   
  コラム   

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