タネを知っている相手に手品を見せる

タネを知っている相手に手品を見せるのは間抜けです。

それと同じことがセールス技術にも言えます。

あなたはミラーリングと言うセールス技術を知っていますか?

ミラーリングとはお客様の行動を真似することです。

お客様が耳を触ったら自分も耳を触り、お茶を飲んだり自分も飲み、足を組み替えたら自分も足を組み替えるという具合に、相手の行ったしぐさを真似することです。

しぐさ以外にも、話す声の速さ、高さ、大きさも相手に合わせます。

こうして真似すると、お客様から好感をもたれ、会話をスムーズに運ぶことができるというものです。

私は学んだことはありますが使ったことはありません。

セールス・プロセスのアプローチで使われる技術ですが、私は他のを使いますから効果のほどは知りません。

たぶん、相手がミラーリングのことを知らなければそれなりに効果はあるんでしょう。

ところが、相手もミラーリングを知っていたらどうでしょうか?

4月15日に、私は営業マンに売り込まれていました。

プレゼンを見るために会社の応接室に通され、雑談をしながら彼はミラーリングをはじめました。

私が足を組むと、彼も足を組み替え、お茶の飲むと彼もお茶を飲みました。

面白かったので、どこまで真似するのか試してみました。

指を鳴らしたり、手首、肩を回したり、髪の毛をクルクル、鼻毛をいじったりと変なしぐさをしたら彼も真似してきました。

彼は私がミラーリングを知っているとは最後まで気づきませんでした。私のしぐさを見て、きっと「落ち着きのないやつだな」くらいしか思わなかったようです。

私のブログを見れば、私がセールスのプロだとわかるはずです。ミラーリングも知っていると想像できるでしょう。

そんなカンタンなことも調べない営業マンはバカとしか言いようがありません。話は丁重にお断りさせていただきました。

あなたは大丈夫ですか?

法人客とか、営業の仕事をしている人にミラーリングとかやっていませんよね。

タネを知っている相手に手品を見せるのは間抜けですよ。

特に、心理テクニック系のセールス技術は、相手にいい印象を与えませんので使用には十分注意してください。

アプローチで言うと、ミラーリングと子供のころの話をするというのが心理テクニック系ですから気を付けましょう。

     小宮秀一   
  コラム   

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