セールスの本やセミナーの告知に「最新の心理学を応用したノウハウ」なんてキャッチフレーズを見かけます。
実は、私、こうしたフレーズを見るたび、本を読もうと言う意欲や、セミナーに参加しようと言う意欲が萎えてしまいます。
なぜなら、この手のフレーズがあると、「ろくなもんじゃない」ことが多いからです。
ちなみに、私がいた頃のアキバには、心理学の先生が学生を連れてよく来ていました。目的は、セールスマンのトークを調査するためです。セールスマンのトークを録音したり、買ったお客、買わなかったお客にもインタビューしていました。
私としては、セールス技術に心理学の理屈を付けられても、何の意味も感じないんですよね。だって、そんなものなくたって使ってきたし、それで売ってきたわけだし・・・。別に学者に保証してもらう必要はありません。
「最新の心理学を応用したノウハウ」の実態は、次の2つのうちのどちらかです。
1.NLPやカウンセリングの手法をセールスに応用したもの。
私が最近読んだ本だとコレ。
あなたが読む必要はありません。難しすぎて使い物にならないからです。
私は、第1回の秋葉原優秀販売員コンテストで優秀販売員を頂きましたので、それほど能力の低いセールスマンではないと思います。
しかし、その私でも、この本の手法は難しすぎて使えません。とにかく難しいです。
この手法を使っているセールスマンがいたら、ぜひ会ってセールスされてみたいです。
2.自分のノウハウの裏付けに使ったもの
そのノウハウが、セールスマン個人の経験から作られた場合、ノウハウを裏付けるために心理学を使っています。
セールス技術的に言うと、権威付けですね。
これらの本が参考資料としているのはコレ。
この本は、著者が、主にセールスの現場を取材して書いたものです。セールスの現場から、この本が生まれ、この本がまたセールスノウハウの裏付けに使われるんですね。
個人的には、こうした心理学の使い方なら安心できます。要は、「証拠を出せ」とわめく、うるさい連中を黙らせるために心理学を使ったわけですね。
amazonの書評を見ても、科学的な証拠を要求する人がいるんですが、どうしてなんでしょうか?
セールスなんて、やればすぐに結果が出るんだから、試してみればいいと思うんですけどね。
あ、もちろん、ちゃんと練習した上でね。練習もせずに試すなんてお客に迷惑ですからね。