店作りの3要素

あなたは店作りの3要素を知っていますか?

店作りの3要素とは、商品、売場、人の3つを指します。

商品とは、品揃えのことです。

店は商品を売って利益を得ます。商品がなければ商売になりません。

しかし、品揃えは、売るためだけではありません。品揃えは、お客を集める手段であり、リピートを促す手段でもあります。

品揃えは、マーケティング戦略と密接に関連しています。店の運営は品揃えを無視しては何も始まらないのです。

次に、売場とは、文字通り売場作りのことです。

商品は売場に陳列されます。売場は商品を見せる場所であり、売り込む場所です。

商品の見せ方を変えるだけで売上は変わります。たとえば、陳列スペースを増やしただけで売上が増えることなど、ありふれていて話題にもなりません。

商品による差別化が難しい現代、売場の重要性が増しています。それだけ腕の見せどころとも言えます。

最後の人とは、現場で働く人のことです。

お客がどんな商品を必要としているか、欲しがっているかがわかるのは現場だけです。POSは、過去のことはわかります。しかし、現在や未来のことはわからないのです。それがわかるのはお客とじかに接する現場だけなのです。

結局のところ、売場を作るのは現場の人であり、お客に接するのも現場の人なのです。

逆に、経営者がマーケティングやブランディングに莫大なコストと労力をかけても、それを一瞬で破壊できるのが現場なのです。レジ係が無愛想な対応をしたら「お客様第一」なんてお題目は木っ端微塵に吹き飛びます。

この3つの要素から言えるのは、店は、お客が「ほしい」と言うものを揃えれば売れると言うことです。私たちの仕事は、お客が欲しいものを直接知ることができる恵まれた仕事なんですね。

         小宮秀一   
  コラム, 店作り   

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