割引券を店頭で配りましょう。
もし、お客様がいるなら、やることはお客様を連れてくることではありません。買い物客に少しでも多く、あるいは少しでも高いモノ買ってもらうことです。また、来店客にたとえ1品でも買ってもらうことです。
しかし、もし、お客様がいなかったら、連れて来なければなりません。商売はお客様がいなければ始まらないからです。
だからと言って、いきなり駅前に行ってチラシを配ってはいけません。あなたのお店はお客様に来てもらう準備はできているでしょうか?
お客様に来てもらう準備とは?
次の2つの質問に答えてください。
1.あなたのお店は開店したばかりですか?
それならば、まずはお客様を連れてきましょう。店の善し悪しを評価する、もっとも確かな指標はお客様が買い物をするかどうかだからです。
2.あなたのお店は前年割れしていますか?
前年割れしているならお客様を連れてくる前に手を付けることがあります。前年割れする理由はお客様がリピートしないからです。昨年買った人が今年も同じだけ買ってくれたら、少なくても前年割れはしないはずだからです。
お客様にリピートしてもらうには店作りの基本を徹底すればいいです。
それでも、「基本の徹底ができるまでお客様を集めるな」とは言いません。その代わり、お客様を集めるのと並行して店作りの基本の徹底を行なうようにしてください。
徹底すべき基本は次のテキストに詳しく載っています。
https://komish.com/product/basic-8
n 割引券を配りなさい
店にお客様を連れてくる、もっとも確実な方法は、割引券を店の前で配ることです。なぜ割引券なのでしょうか?
割引券には3つのメリットがあります。
一つは、スグに始められることです。紙とペン、またはPCとプリンタ、あとコピー機があれば1時間もあれば準備できます。
二つ目は、お客様にわかりやすいことです。割引=自分(お客様)が得をすると直感的にわかります。メリットがわかりやすいので、凝った集客メッセージが必要ありません。正直言うと、そんなモン知らなくてもお客様を連れてくることができます。
第三に、割引券は運用もカンタンです。持参した人に割引するだけです。値札を付け替える手間もありません。したがって、マネージメントレベルが低い店でも運用できます。
マネージメントレベルの高低とは、社長、本部、店長の指示が、どれくらい実施されているかと言うことです。
たとえば、今スグ特売品を用意する場合、置く場所を変える、陳列方法を変える、値札を貼り替える、POSの価格変更を行なうなどの作業が必要です。マネージメントのレベルが低い店は何かしら忘れるモノです。私の近所のスーパーは価格変更を忘れることが多いです。
余談ですが、価格変更を忘れて、高い価格で販売した場合は、必ず返金処理を行ないましょう。クレームを入れた人だけが得をするとなるとクレーマーに付きまとわれますので要注意です。
一般に売れない店はマネージメントレベルが低いです。そんな店でも割引券なら運用できます。むしろ、売れない店がお客様を集めたい場合、割引券以外は難しいかもしれないです。
n なぜ駅前ではなく、店の前で配るのか?
気にする人は少ないと思いますが、なぜ、人通りが多い駅前ではなく、店の前で割引券を配るのかわかります?
それは新しいお客様を来店させる際の最大のハードルが店の場所だからです。
私たちは店の場所を聞かれると「商店街の真ん中です。スグにわかります」と言う具合に案内してしまいます。
しかし、スグわかるのはあなたが店の場所を知っているからです。普通、知らない店の場所がスグにわかるはずがありません。この「店の場所がわからない」のを甘く見てはいけないのです。
これをわかっている店は、配る場所に応じた道案内トークを用意したり、地図を工夫したり、サイトに写真や動画をアップしたりします。あなたのお店、このような準備はできていますか?
できてないなら、店の場所がスグにわかる店の前で配るべきなのです。